海のふた
吉本ばななさんの「海のふた」という本を読み始めた。
読み始めて数ページのところに、主人公のこんなセリフがある。
『美大で舞台美術を勉強したけれど、最終的にはさほど興味が持てなかった。
私が人にほんとうに誇れるのは、いくら食べてもかき氷を嫌いにならなかったことぐらいだ。
だから、私もかき氷屋をやろう。』
私はこの言葉に、なぜかとても感動してしまった。
人は普通、
『いくら食べてもかき氷を嫌いにならなかった』
ことを、誇りに思ったりしないだろう。
だけどこの主人公は、きっぱりと、素直に、堂々と、そう思っているのだ。
奈良の少年による放火事件は、心が深く重い。
少年のお父さんに、この彼女の1/10ほどの大らかさがあれば、
少年の人生は、もっと豊かだったろうと思った。
読み始めて数ページのところに、主人公のこんなセリフがある。
『美大で舞台美術を勉強したけれど、最終的にはさほど興味が持てなかった。
私が人にほんとうに誇れるのは、いくら食べてもかき氷を嫌いにならなかったことぐらいだ。
だから、私もかき氷屋をやろう。』
私はこの言葉に、なぜかとても感動してしまった。
人は普通、
『いくら食べてもかき氷を嫌いにならなかった』
ことを、誇りに思ったりしないだろう。
だけどこの主人公は、きっぱりと、素直に、堂々と、そう思っているのだ。
奈良の少年による放火事件は、心が深く重い。
少年のお父さんに、この彼女の1/10ほどの大らかさがあれば、
少年の人生は、もっと豊かだったろうと思った。
by escabeche
| 2006-06-25 18:44
| その他